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マスク時代の弔意の伝え方
マスクの着用が、社会的なエチケットとして、半ば当たり前となった時代。私たちのコミュニケーションは、良くも悪くも、大きな変化を遂げました。特に、葬儀という、繊細で、非言語的なコミュニケーションが重要となる場において、マスクは、私たちの「弔意の伝え方」に、どのような影響を与えたのでしょうか。そして、私たちは、この新しい環境の中で、どのようにして、心からの弔いを表現すれば良いのでしょうか。マスクがもたらした最大の障壁は、「表情の喪失」です。私たちは、言葉だけでなく、口元の微かな動きや、頬の緩み、唇の形といった、表情筋の複雑な動きから、相手の感情を読み取り、共感してきました。しかし、マスクは、その最も重要な情報源を、覆い隠してしまいます。お悔やみの言葉を述べても、その言葉に込められた、悲しみや、いたわりの表情が、相手に十分に伝わらない。逆に、ご遺族の深い悲しみの表情を、私たちが正確に読み取ることも、難しくなりました。この「表情の壁」を乗り越えるために、私たちは、これまで以上に、他のコミュニケーション手段を、意識的に使う必要に迫られています。一つは、「声のトーンと話し方」です。マスクで声がこもることを前提に、いつもより少しだけ、ゆっくりと、そして明瞭に話す。言葉の抑揚に、より豊かな感情を乗せる。その意識が、言葉に温かみを与えます。二つ目は、「目の表情」です。マスクをしていても、目は、隠すことのできない「心の窓」です。相手の目を、真っ直ぐに、そして優しく見つめ、視線で「あなたの悲しみに、寄り添っています」というメッセージを送る。その真摯な眼差しは、どんな言葉よりも、雄弁に気持ちを伝えてくれます。そして、三つ目が「身体的な表現」、すなわち「所作」です。いつもよりも、深く、そしてゆっくりと頭を下げるお辞儀。胸の前で、心を込めて組む、合掌の形。これらの丁寧な身体言語は、マスクで失われた表情の情報を補い、あなたの敬意と弔意を、明確な形で示してくれます。マスクは、確かに、私たちのコミュニケーションに、もどかしい制約をもたらしました。しかし、私たちは、その制約の中で、どうすれば心を伝えられるかを、必死で模索してきました。その結果、私たちは、言葉や表情だけに頼らない、より深く、より本質的な、人と人との繋がり方を、再発見したのかもしれません。
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家族葬の場合返礼品は必要か
ごく近しい身内だけで故人を見送る「家族葬」。参列者が限られているこの形式の葬儀において、「返礼品は用意すべきなのだろうか」と悩むご遺族は少なくありません。結論から言えば、たとえ家族葬であっても、香典をいただいた場合には、そのお返しとして「返礼品(香典返し)」を用意するのが基本的なマナーです。家族葬は、あくまで葬儀の規模が小さいというだけであり、弔意を示してくださった方への感謝の気持ちを省略して良い、ということにはなりません。ただし、家族葬における返礼品の考え方は、一般葬とは少し異なる側面があります。家族葬では、事前に参列者に対して「ご香典ご供花は固くご辞退申し上げます」と、香典を辞退する旨を明確に伝えているケースが多くあります。この場合、参列者は香典を持参しないため、そのお返しである香典返し(返礼品)も、当然ながら用意する必要はありません。この形が、ご遺族と参列者、双方の負担を最も軽減できる、家族葬の理想的なスタイルと言えるかもしれません。しかし、たとえ香典を辞退する旨を伝えていても、「それでも、せめてこれだけは」と、故人への想いから香典を持ってきてくださる方もいらっしゃいます。そのような場合に備えて、念のため、少数の返礼品(香典返し)を予備として準備しておくと、非常にスマートな対応ができます。急な対応で慌てないためにも、三千円程度のカタログギフトなどを五つから十つほど用意しておくと安心です-。では、香典を辞退せずに、家族葬で香典を受け取る場合はどうでしょうか。この場合は、一般の葬儀と同様に、いただいた香典に対するお返しが必要です。参列者がごく少数で、いただく香典の額もある程度予測できるため、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、後日、それぞれに合った品物を「後返し」で送るのも、非常に心のこもった丁寧な方法です。もちろん、一般葬と同じように、当日に「即日返し」として一律の品物をお渡ししても、全く問題ありません。家族葬における返礼品の要不要は、ご遺族が香典を受け取るかどうか、という点に尽きます。感謝の気持ちをどのように示すのが、自分たちの家族にとって最も誠実な形なのか。それを考えることが、返礼品の有無を決める上での、最も大切な指針となるのです。
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私が受け取った心に残る葬儀の返礼品
これまで、数多くの葬儀に参列してきましたが、そのほとんどでいただく返礼品は、お茶や海苔、あるいは定番のカタログギフトでした。もちろん、その一つ一つにご遺族の感謝の気持ちが込められていることは承知していますし、ありがたく頂戴してきました。しかし、たった一度だけ、私の心に深く、そして温かく刻まれている、忘れられない返礼品があります。それは、大学時代の恩師の葬儀でのことでした。先生は、無類の読書家で、古今東西の書物に通じた、知の巨人でした。その一方で、甘いものに目がなく、研究室にはいつも、奥様手作りのクッキーの瓶が置かれていました。私たち学生にも、「まあ、一休みして、これでも食べなさい」と、そのクッキーを振る舞ってくれるのが常でした。そんな先生の葬儀の帰り際に渡された返礼品の紙袋には、見慣れたお茶の箱と共に、一冊の小さな文庫本と、手作りのクッキーが数枚、可愛らしくラッピングされて入っていました。文庫本は、先生が生前、講義の中で「私の人生を変えた一冊だ」と、熱く語っていた小説でした。そして、クッキーに添えられた小さなカードには、奥様の優しい文字で、こう記されていました。「主人が愛した物語と、主人の好物でした。皆様の心の片隅に、主人の面影が少しでも長く留まりますように」。私は、その返礼品を持ち帰り、その夜、一枚一枚クッキーを味わいながら、先生の愛した物語を、一晩かけて読み耽りました。物語の言葉の端々から、まるで先生の肉声が聞こえてくるような、不思議な感覚に包まれました。あの返礼品は、単なる品物ではありませんでした。それは、先生の「知」と「優しさ」そのものであり、残された私たち教え子への、最後の講義でした。ご遺族は、きっと、数ある品物の中から、どれが一番先生らしく、そして先生の心が伝わるかを、心を込めて考えてくださったのでしょう。その深い愛情に、私は胸が熱くなりました。葬儀の返礼品は、必ずしも高価なものである必要はない。故人の人柄が偲ばれる、心からの「ありがとう」が伝わるものであれば、それは何物にも代えがたい、最高の贈り物になるのだと、私は先生の最後の講義から教わったのです。
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マスクが当たり前になった葬儀の変化
新型コロナウイルスのパンデミックは、葬儀という、最も伝統的と思われた儀式にも、半ば強制的に、大きな変化をもたらしました。その最も象徴的なものが「マスクの着用」です。この一枚の布が、葬儀の風景や、人々のコミュニケーションに、どのような影響を与えたのでしょうか。最も大きな変化は、「参列者の限定」と「葬儀の小規模化」が、一気に加速したことです。感染リスクを避けるため、多くのご遺族が、参列者をごく近しい身内に限定する「家族葬」を選択するようになりました。マスクをしてまで、遠方から無理に駆けつけることを、ためらう人も増えました。これにより、葬儀は、社会的な儀礼の場から、よりプライベートな、家族のお別れの場へと、その性格を大きく変えていきました。次に、儀式の内容そのものにも変化が見られました。マスクを着用しているため、僧侶の読経の声が聞き取りにくくなったり、弔辞を読む人の表情が伝わりにくくなったり、といった問題が生じました。また、最も大きな影響を受けたのが「会食」の場です。通夜振る舞いや精進落としといった、食事を共にしながら故人を偲ぶという、大切な時間が、感染防止の観点から、中止または大幅に縮小されることが多くなりました。食事の代わりに、持ち帰り用の弁当やギフトカードが渡される、といった新しいスタイルも登場しました。人と人との物理的な距離を保ち、接触を最小限に抑える。マスクが象徴するこの新しい生活様式は、葬儀から、人間的な温かみや、ウェットな部分を、少しずつ奪っていったようにも見えます。しかし、その一方で、私たちは、新しい弔いの形を模索し始めました。マスクをしていても、心を伝えるための、より丁寧なお辞儀。ソーシャルディスタンスを保ちながらも、視線で交わす、いたわりの気持ち。そして、物理的に会えない人々のために急速に普及した、Zoomなどを利用した「オンライン葬儀」。制約があるからこそ、私たちは、弔いの本質とは何かを、改めて問い直し、形は変わっても、故人を想う心を、どうにかして伝えようと、知恵を絞ってきたのです。マスクが当たり前になった数年間は、葬儀の歴史において、一つの大きな転換期として、記憶されることになるでしょう。
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即日返しと後日返し返礼品の渡し方
葬儀でいただいた香典に対するお礼の品、すなわち「香典返し」を用意する際、ご遺族がまず決めなければならないのが、その渡し方です。葬儀当日に手渡す「即日返し(当日返し)」と、四十九日の忌明け後に郵送などで送る「後日返し」、この二つの方法には、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶべきかは、ご遺族の状況や考え方によって変わってきます。まず、「即日返し」は、現代の葬儀において、八割以上のご遺族が選んでいると言われる、最も主流なスタイルです。その最大のメリットは、ご遺族の「事務的な負担を大幅に軽減できる」点にあります。葬儀を終えた後、ご遺族は、深い悲しみの中で、様々な行政手続きや法要の準備に追われます。その中で、誰からいくら香典をいただいたかをリストアップし、一人ひとりに合った品物を選び、挨拶状を書き、梱包して発送する、という一連の作業は、非常に大きな負担となります。即日返しであれば、葬儀当日に、あらかじめ用意しておいた一律の品物を、会葬御礼品と共にすべての方にお渡しするため、この煩雑な作業がほとんど不要になります。しかし、デメリットも存在します。即日返しでは、いただいた香典の金額にかかわらず、一律の品物(通常、二千円から三千円程度のもの)をお渡しします。そのため、二万円、三万円といった高額な香典をいただいた方に対しては、いただいた金額に見合ったお返し(半返しが基本)ができていないことになります。この場合は、後日、四十九日の忌明けを待って、いただいた金額の半額程度になるよう、差額分の品物を「後返し」として改めて送る必要があります。この追加の対応を忘れてしまうと、大変失礼にあたるため、注意が必要です。一方、「後日返し」は、古くからの正式な作法です。最大のメリットは、いただいた香典の金額に応じて、一人ひとりに対して、ふさわしい品物をじっくりと選んでお返しができる点です。感謝の気持ちを、より丁寧に、そして個別に対応したいと考える場合に適しています。また、忌明けの法要を無事に終えたという報告も兼ねることができるため、儀礼的にも非常に丁寧な形となります。デメリットは、前述の通り、ご遺族の事務的な負担が非常に大きいことです。どちらの方法を選ぶにせよ、大切なのは、弔意を示してくださった方々への感謝の気持ちです。
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葬儀の返礼品で避けたいタブーな品物
葬儀の返礼品は、弔問客への感謝を示す大切な品物ですが、その選び方には、日本の文化や宗教観に基づいた、いくつかのタブーが存在します。良かれと思って選んだ品物が、かえって相手に不快な思いをさせてしまったり、非常識だと思われたりすることのないよう、避けるべき品物の特徴を、ここでしっかりと理解しておきましょう。まず、最も避けるべきなのが、お祝い事を連想させる「慶事の品物」です。例えば、鰹節(勝男武士)や昆布(よろこぶ)、お酒といった、結婚式の引き出物で定番の品物は、縁起物としての意味合いが強いため、弔事には全くふさわしくありません。同様に、紅白の色遣いのものや、鶴亀、松竹梅といったおめでたいデザインのパッケージも厳禁です。次に、肉や魚といった、いわゆる「四つ足生臭もの」も、古くからの仏教の教えに基づき、避けるのがマナーとされています。これらは、命を奪う「殺生」を直接的に連想させるため、清浄であるべき弔いの場や、その返礼品としては、忌み嫌われてきました。近年では、ハムや魚の加工品などがカタログギフトに含まれていることもありますが、ご遺族が直接選んで贈る品物としては、避けた方が無難でしょう。また、「商品券」や「ギフトカード」も、一般的には避けるべきとされています。これらは、お返しの金額が、相手に直接的に、そして生々しく分かってしまうため、「感謝の気持ちを品物に託す」という、日本的な奥ゆかしさに欠ける、と考える方が少なくありません。相手に現金をそのままお返しするような、事務的で冷たい印象を与えかねないのです。ただし、非常に高額な香典をいただいた方への後返しとして、相手が本当に必要なものを選べるように、という特別な配慮から商品券が選ばれるケースは、例外的に存在します。葬儀の返礼品選びの基本は、繰り返しになりますが、「不祝儀を残さない」ための「消えもの」です。そして、その中でも、慶事を連想させず、殺生を感じさせず、誰が受け取っても困らない、という条件を満たした品物を選ぶこと。この原則から外れる品物を選ぶ際には、なぜそれがふさわしくないのか、という理由を一度立ち止まって考える冷静さが必要です。
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マスク着用時の葬儀での振る舞い
葬儀でマスクを着用して参列する場合、その振る舞いにも、いくつかの細やかな配慮が求められます。マスクで顔の半分が隠れているからこそ、いつも以上に、丁寧で分かりやすいコミュニケーションを心がけることが大切です。まず、受付での挨拶です。マスクをしていると、声がこもり、相手に聞き取りにくくなることがあります。受付の方に「この度はご愁傷様です」とお悔やみを述べる際には、いつもより少しだけはっきりとした声で、そして相手の目を見て、ゆっくりと話すようにしましょう。軽く会釈をするだけでなく、丁寧に頭を下げることで、マスクで隠れた表情を補い、敬意を伝えることができます。次に、最も重要な場面である「お焼香」の際のマナーです。お焼香の最中に、マスクを外すべきか、着けたままで良いのか、迷う方も多いでしょう。これについては、明確な決まりはありませんが、基本的には「着けたままで問題ない」とされています。無理に外す必要はありません。ただし、もしご自身が、故人に対して、きちんと顔を見せてお別れをしたい、と強く願うのであれば、焼香台の前に進んだ際に、一時的にマスクを外し、焼香と合掌を終えた後、再び着けて自席に戻る、という対応も、丁寧な作法として考えられます。その場合は、外したマスクの扱いに注意が必要です。ポケットに無造作に押し込むのではなく、専用のマスクケースや、清潔なハンカ-チに包んで、スマートに収納しましょう。また、通夜振る舞いや精進落としといった、会食の席での対応も重要です。食事中はマスクを外しますが、席を立って移動する際や、他のテーブルの方と話をする際には、再びマスクを着用するのが、周囲への配慮となります。これを「マスク会食」と呼び、感染症対策として推奨されています。葬儀の場では、言葉を交わす機会は限られています。だからこそ、一つ一つの所作や、視線、お辞儀の角度といった、非言語的なコミュニケーションが、より大きな意味を持ちます。マスクで表情が見えにくい分、その立ち居振る舞い全体で、故人を悼み、ご遺族をいたわる気持ちを、表現することを心がけましょう。
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返礼品の相場と香典返しとの関係
葬儀の返礼品を準備する際、ご遺族が頭を悩ませるのが、その「金額の相場」です。一体、いくらくらいの品物を用意すれば、失礼にあたらず、感謝の気持ちを適切に伝えることができるのでしょうか。この相場を考える上で、返礼品が持つ二つの側面、「会葬御礼」と「香典返し」の関係を理解することが重要になります。まず、「会葬御礼」としての返礼品は、香典の有無にかかわらず、弔問に訪れてくださったすべての方にお渡しするものです。これは、足を運んでくださったことへの感謝の気持ちですので、あまり高額な品物である必要はありません。一般的には、五百円から千五百円程度の、ハンカチやお茶、お清めの塩などをセットにしたものが選ばれます。次に、「香典返し」です。これは、いただいた香典に対するお礼であり、その相場は「半返し」または「三分の一返し」が基本とされています。つまり、いただいた香典の金額の、半額から三分の一程度の品物をお返しするのがマナーです。例えば、一万円の香典をいただいたら、三千円から五千円程度の品物をお返しします。ここで、現代の主流である「即日返し(当日返し)」の考え方が登場します。即日返しでは、葬儀当日に、会葬御礼と香典返しを兼ねた「返礼品」として、一つの品物をお渡しします。この場合、いただく香典の額は様々ですが、一般的に最も多いとされる五千円から一万円の香典を想定して、そのお返しとなる「二千円から五千円程度」の品物を、あらかじめ一律で用意しておくのです。具体的には、会葬御礼品として千円程度の品物と、香典返しとして三千円程度の品物(例えばカタログギフト)を組み合わせ、合計四千円程度の返礼品セットにする、といった形がよく見られます。この方法であれば、多くの方に対しては、当日のお渡しだけで香典返しが完了します。ただし、二万円、三万円といった高額な香典をいただいた方に対しては、当日の返礼品だけでは不十分です。この場合は、後日、四十九日の忌明けを待って、いただいた金額に見合うよう、差額分の品物を「後返し」として改めて送る必要があります。この追加の対応を忘れないことが、即日返しを行う上での最も重要なマナーです。相場を理解し、適切な対応をすることで、すべての方に公平に感謝の気持ちを伝えることができるのです。
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葬儀にふさわしいマスクの色と選び方
葬儀におけるマスク着用が、個人の判断に委ねられるようになった現在、もしマスクを着用すると決めた場合、次に考えるべきは「どのようなマスクを選ぶか」という点です。服装や持ち物と同様に、マスクにも、その場にふさわしい色やデザインが存在します。細やかな配慮が、あなたの弔意をより深く伝えてくれます。まず、最も理想的で、間違いのないマスクの色は「白」です。白は、清潔感があり、フォーマルな場にも適した色とされています。不織布の使い捨てマスクであれば、ほとんどが白色ですので、これを着用すれば、まずマナー違反と見なされることはありません。次に、白がない場合に許容される色としては「黒」が挙げられます。黒は、喪に服す色であり、喪服との一体感も生まれます。ただし、黒いマスクは、人によっては威圧感や、少し怖い印象を与えてしまう可能性もゼロではありません。特に、布製やウレタン製の黒マスクは、カジュアルなイメージが強いため、できれば不織布のものを選ぶのが無難でしょう。白か黒か、で迷った場合は、よりニュートラルで清潔感のある「白」を選んでおくのが、最も安全な選択です。グレーやベージュ、薄いピンクといった、淡い色のカラーマスクも、近年では広く普及していますが、葬儀の場では避けるのが賢明です。これらは、どうしても日常的な、おしゃれとしてのイメージが拭えず、厳粛な場の雰囲気にそぐわない可能性があります。そして、絶対に避けなければならないのが、派手な色や、柄、ロゴが入ったデザインマスクです。キャラクターものや、カラフルな模様のマスクは、言うまでもなく論外です。葬儀は、個性を主張する場ではありません。マスク選びの基本は、服装と同じく「控えめであること」「清潔感があること」「華美でないこと」です。また、マスクの状態にも気を配りましょう。黄ばんでいたり、毛羽立っていたりする使い古しのマスクは、だらしない印象を与えます。必ず、清潔な新しいマスクを着用して参列しましょう。予備を一枚、バッグに忍ばせておくと、ゴムが切れたり、汚れたりした際に、慌てずに済みます。