私がまだ社会人になりたての頃急な訃報を受けて通夜に参列した際の恥ずかしい失敗談をお話しすることでこれから葬儀に参列される皆さんが同じ轍を踏まないようなアドバイスになればと思います。当時私は喪服を持っていなかったため仕事で使っていた濃紺のスーツで急いで会場に向かいましたが会場に着いて周りを見渡すと参列者のほとんどが漆黒の喪服を着用しており自分の服装が微妙に浮いていることに気づき冷や汗をかいた経験があります。通夜であれば地味な平服でも構わないとされていますがそれはあくまで急な駆けつけの場合に限られることであり準備ができるのであればやはり準喪服を着用するのが無難であると痛感しました。またその時に私が履いていた靴は金具のついたローファーだったのですが葬儀の場では金具などの光り物はマナー違反とされておりさらに紐のないローファーはカジュアルな印象を与えるためフォーマルな場には不向きであるということを後から先輩に指摘されて赤面しました。本来であれば男性の靴は内羽根式のストレートチップと呼ばれる紐付きの革靴が最も格式高いとされており少なくともつま先に装飾のないプレーントゥを選ぶべきだったのです。持ち物に関しても失敗があり私は革製のセカンドバッグを持って行ってしまったのですが殺生を連想させる動物の革製品は避けるべきであり基本的には男性はバッグを持たずに手ぶらで参列するのがスマートだとされています。もし荷物がある場合は布製の黒い鞄を用意するかクロークに預けるのが正解でした。数珠に関しても貸し借りはマナー違反とされているため自分用のものを用意しておく必要がありましたが私は持っておらず焼香の際に手持ち無沙汰で気まずい思いをしました。このような失敗を通して学んだことは葬儀の服装や持ち物は単なるファッションではなく故人への哀悼の意を表すための手段でありマナーを知らないことは自分自身が恥をかくだけでなく遺族や周囲の方々に不快な思いをさせてしまう可能性があるということです。これから葬儀に参列される方は是非事前にマナーを確認し心からの追悼ができるよう準備を整えておくことを強くお勧めします。