葬儀の服装というとどうしてもスーツやワンピースなどのメインの衣服に気が向きがちですが実は靴やバッグや小物選びにこそマナーの落とし穴があり周囲の人は意外とそういった細部を見ているものです。まず靴に関してですが男女共に黒色であることはもちろんのこと素材やデザインにも注意が必要で基本的には光沢のない本革か布製のものが適しておりエナメルのような光る素材や殺生を連想させるスエードやアニマル柄はNGです。男性は内羽根式のストレートチップが最も格式高いとされていますがプレーントゥでも問題なく金具のついたものやローファーは避けるべきですし女性はヒールの高さが3センチから5センチ程度のシンプルなパンプスが基本でミュールやサンダルやブーツは季節を問わずマナー違反となります。次にバッグについてですが男性は基本的に手ぶらがマナーとされており財布やスマホは内ポケットに収納しどうしても荷物がある場合は黒無地のクラッチバッグなどを使用します。女性の場合は布製のブラックフォーマル用バッグを持つのが一般的であり革製のバッグは殺生を連想させるため本来は避けるべきですが最近では金具が目立たず光沢のないシンプルな革製バッグであれば許容される傾向にあります。しかしブランドロゴが大きく入ったものやショルダーバッグはカジュアルすぎるため避けサブバッグが必要な場合は黒の布製トートバッグなどを用意して大きな荷物はクロークに預けるのがスマートです。ハンカチに関してもマナーがあり基本は白か黒の無地のもので色柄物やタオルハンカチはフォーマルな場には不向きとされていますが最近では控えめなレースや刺繍が入った黒のフォーマルハンカチも多く利用されています。袱紗も必須アイテムであり香典袋をそのままポケットやバッグから出すのは失礼にあたるため必ず紫や緑や紺などの寒色系の袱紗に包んで持参し受付で渡す直前に取り出すようにしましょう。傘が必要な場合もビニール傘や派手な色の傘は避けて黒や紺の無地の傘を用意するのが理想的です。これらの小物類は一度揃えておけば長く使えるものですのでいざという時に慌てないよう喪服と一緒にセットで保管しておくことをお勧めします。