故人らしさを表現し、葬儀を温かいものにするメモリアルコーナー。しかし、いざ準備を始めると、何から手をつけて良いか分からなかったり、思わぬトラブルが起きたりすることもあります。心を込めて準備したコーナーが、残念な結果にならないよう、事前に知っておきたい準備のステップと注意点をまとめました。まず、準備の第一歩は「葬儀社との相談」です。葬儀プランの中にメモリアルコーナーの設置が含まれているか、どのくらいのスペースが確保できるのか、テーブルやイーゼルといった備品は借りられるのかを最初に確認しましょう。これを怠ると、せっかく品物を用意しても飾る場所がなかった、という事態になりかねません。次に、家族で集まり「コーナーのテーマを決める」ことです。漠然と品物を集め始めると、統一感がなく雑然とした印象になってしまいます。「趣味の〇〇」「家族との思い出」「仕事一筋の人生」など、明確なテーマを設定することで、飾るべき品物が選びやすくなります。テーマが決まったら、「品物選び」に入ります。故人の部屋やアルバムを見ながら、家族で思い出を語り合いながら進めるのが良いでしょう。ただし、ここでいくつか注意点があります。まず、あまりに高価な貴金属や、壊れやすい骨董品などを飾るのは避けるべきです。不特定多数の人が出入りする場であり、紛失や破損のリスクが伴います。また、展示品の数にも注意が必要です。思い入れが強いあまり、たくさんの品を所狭しと並べてしまうと、かえって一つひとつの印象が薄れてしまいます。空間に余白を持たせることを意識し、本当に伝えたい数点に絞り込む勇気も大切です。プライバシーに関わる品物の展示も慎重に行いましょう。例えば、手紙や日記など、故人や第三者のプライバシーに触れる可能性のあるものは、展示する前に家族全員で内容を確認し、合意を得る必要があります。最後に、準備した品物の「搬入・搬出」の方法を、事前に葬儀社と打ち合わせておくことも忘れてはいけません。誰が、いつ、どこへ持ち込むのか、そして葬儀が終わった後、誰が責任を持って持ち帰るのかを明確にしておくことで、当日の混乱を防ぐことができます。これらの注意点を心に留め、計画的に準備を進めることで、きっと故人も喜んでくれるような、心温まるメモリアルコーナーが完成するはずです。
失敗しないメモリアルコーナー準備の注意点